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アプリケーションエンジニア


資格の内容

情報技術そのものの深い知識はそれぞれの専門家(いわゆるテクニカルエンジニア)に任せるという姿勢から、問われる技術レベルはそれほど高くありません。

その反面、基本情報技術者試験やソフトウェア開発技術者試験ではほとんど要求されなかった業務分析や業務知識を扱う問題が前面に出てきます。

特に午後問題では、業務知識を備えていないと問題文の読解も困難となります。

応募者の大部分は社会人であり、学生あるいは情報処理業務未経験者はきわめて少ないです。

また、学生や業務未経験者の合格者は例年一桁の人数です。

このことからも、この試験が社会人を主な受験者層として想定していることが伺えます。

このため、この試験はシステムエンジニアの能力及び業務経験を認定し、プロジェクトリーダレベルの能力を備えていることを証明すると受け止められています。

業界内の評価は高く、ITPro(日経BP社)が行っている「社員に取らせたいIT資格」というアンケートでは、2005年以降ソフトウェア開発技術者よりも上位にランクされています。

特に2006年分の調査ではプロマネとPMPに次ぐ3位にランクされています。

また、前述のように技術一本槍では合格が非常に厳しい区分です。

この点から、主に理工系の専門教育を受けてきたシステムエンジニア(いわゆる理系SE)はこのあたりからキャリアとしての壁に直面する人もいます。

この点を揶揄、皮肉ってシスアナ、プロマネ、アプリ、監査、管理、上級シスアドは文系SE向け試験とか文系SE有利な試験などと言われることもあります。

受験資格

誰でも受験できる資格です。資格の対象者像としては、対象業務の分析からシステム設計・基本設計・詳細設計・プログラミング・テストといった一連の作業に係わる者、いわゆるシステムエンジニアを対象としています。

試験内容

午前試験は多肢選択式、午後試験は記述式と論文式(小論文)に分かれています。

午前
マークシート式の四肢択一で55問出題され、100分で全問解答します。
IRT(項目応答理論)によって、最低200点〜最高800点の5点刻みで採点され、600点以上で合格(午前試験通過)です。
ソフトウェア開発技術者試験、システムアナリスト試験、プロジェクトマネージャ試験のいずれかに合格した年度を含む2年以内に受験した場合、申請により午前試験を免除されます。

午後I
業務システムの設計構築に関する問題(大問)が4題出題されます。
それぞれの大問は、主題の設定となる文章と、それに対するいくつかの小問からなります。
そのうち2題が必須、残りの2題のうち1題を選択し、90分で解答します。
素点採点で、最低200点〜最高800点の5点刻みで採点され、600点以上で合格(午後I試験通過)です。
ただし、午前試験が600点に満たなかった者は採点さえされません。

午後II
3つのテーマから1つを選んで、業務経験を踏まえて小論文(最低2400字〜最大4000字)を120分で書きます。
採点はA,B,C,Dの4段階で評価され、Aのみ最終的に合格です。
ただし、午後I試験が600点に満たなかった者は採点さえされません。

願書受付期間

7月中旬から約一ヶ月間

資格申し込み方法
インターネット利用による方法と郵便局利用による方法があります。

試験日

10月の第3日曜日

試験会場

全国の主要都市で資格試験が行われます。

受験料

5,100円(税込)

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