国家試験である性格上、ある特定のデータベース製品に依存した機能や特定製品のみでしか使えないSQLなどは出題されず、標準SQLが出題対象となります。
そのためどうしても理論重視になりがちで、試験はあまり現実を反映していないという批判もあります。
また、特定のDB製品から離れた試験であるためか、その分業務分析のウェイトが非常に大きいです。
アプリケーションエンジニアレベルの業務知識がないと、午後IIの問題は読解すら困難になります。
ただ、いわゆるデータベースのベンダー資格試験取得者でも、この試験を受験する者は多いです。
ベンダー資格では認定されない製品に依存しない知識を認定されるからです。
誰でも受験できる資格です。システムエンジニアの中でも主にデータベースの設計担当者や管理責任者、いわゆるデータ管理者、データベース管理者を対象としています。
午前試験は多肢選択式、午後試験は記述式と論述式(事例解析)に分かれています。
午前
マークシート式の四肢択一で55問出題され、100分で全問解答します。
IRT(項目応答理論)によって、最低200点〜最高800点の5点刻みで採点され、600点以上で合格(午前試験通過)です。
約半分がデータベースに関する知識を問う問題で、後の半分はシステム開発の知識やコンピュータシステム、情報セキュリティに関する問題です。
午後I
リレーショナルデータベース、正規化理論、SQL、DBMSなどに関する問題(大問)が4題出題されます。
それぞれの大問は、主題の設定となる文章と、それに対するいくつかの小問からなります。
そのうち3題を選択し、90分で解答します。
素点採点で、最低200点〜最高800点の5点刻みで採点され、600点以上で合格(午後I試験通過)です。
ただし、午前試験が600点に満たなかった者は採点されません。
午後II
業務分析からデータベース設計、運用(パフォーマンスチューニング含む)までを扱う問題(大問)が2題出題されます。
1題を選択して120分で解答します。
素点採点で、最低200点〜最高800点の5点刻みで採点され、600点以上で最終的に合格です。
ただし、午後I試験が600点に満たなかった者は採点されません。
1月中旬から約一ヶ月間
資格申し込み方法
インターネット利用による方法と郵便局利用による方法があります。
4月の第3日曜日
全国の主要都市で資格試験が行われます。
5,100円(税込)